物価安定目標を2%として、2年程度で改善すると
2013年春から続けている
アベノミクスの大規模な金融緩和。
しかし、いつまでたっても目標は達成されず、ドツボにはまっていた。
それが、稚拙なコロナ政策やウクライナ侵攻による国際情勢の変化から
急激な円安、物価高。
米国とEUは利上げを断行。
しかし、日本は出口の見えない大規模な金融緩和を続けていたが・・・
「日本銀行は20日、金融政策決定会合を開き、緩和策の一つとして抑えてきた長期金利の上限を、これまでの「0・25%程度」から「0・5%程度」へ引き上げた」(朝日新聞)との報道。
黒田東彦総裁は記者会見で
「市場機能の改善をはかる」
と修正理由を説明した。
金融市場は事実上の利上げと受け止めて、
長期金利は急上昇し、
大幅な円高、株安となった。
事実上のアベノミクスの修正ですよね。
まだ黒田総裁は約10年にわたる大規模緩和は
「効果が副作用を上回っている」
「量的・質的緩和を見直すことは当面考えられない」
と説明している。
どう見ても、アベノミクスの失敗、
大規模緩和の出口戦略のないごまかし、
悪あがきにしか見えないんだけど…
現実社会は、
物価高で家計負担は年間9万6000円増、
来年度さらに4万円増の予想
防衛費増額の財源などと称し増税も今後あるだろう。
物価上昇を上回る賃上げの実現が期待できないのが現状。
長期金利の上昇で何が変わるか
住宅ローンの利払い負担が増え、
企業の借り入れも縮小、
輸出企業の業績悪化
せっかくコロナが落ち着いてきた景気に冷や水を浴びせかねない、
国債の利払いが増加し、財政悪化
このようなリスクも懸念される。
この状況で防衛費の大幅増額、
日本はどこに行くのだろう。
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