優れたシッタルタ太子でしたが、
ある時、
虫をついばむ鳥、
その鳥を襲う大きな鳥を見て、
自然界の弱肉強食を知らされました。
これを見て、「人間も同じだなぁ」と物思いにふける太子は、
どんな身分の人も貧しくても富んでいても、どんな立場にいても苦しさや不安があることを知っていかれます。
父君の浄飯王は、この太子の暗い顔を見て、アシダ仙人の言葉を思い出します。
「一人息子の太子が出家したら大変だ!」と、
インド一美人と言われるヤショダラ姫を太子の妃に迎えます。
太子19歳の時です。
子どももできて少しは落ち着いたかと思っていたのですが、
いやいや、太子の人生への疑問はより深くなっていきます。
東西南北の城門から出られた太子は
東の門を出られたときは、腰は曲がり、歯も抜け落ち、しわだらけの老人を見て
「私はまだ若いがやがて必ず老いて、苦しみにあわなければならない」と衝撃を受けられました。
南の門を出られた太子は、道端でやせ細り、伝染病で呻き苦しむ人を見て
「健康な私もいつ病に侵されるかわからない」と感じられました。
西の門を出たときには、葬式の列に出くわしました。
「生あるものは必ず死ぬのだ」と無常を痛感されました。
最後に北の門を出た時、法衣の修行者を見て、
人生は五欲の生活以外に真実の幸福の世界があるとわかり、それを求めたいと強く思われました。
これが有名な「四門出遊」です。
シッタルタ太子は意を決して浄飯王に
「城を出て真の幸福を求めさせてください」と頼みますが、
浄飯王は
「いったい何が不足でそんなことを言うのか」と尋ねます。
太子は地位も名誉もお金も財産も美しい妻も子どもも有り何不自由なく暮らしています。
それなのに・・・と思うのは当然ですね。
「お前の望みは何でもかなえてやろう」と浄飯王は言います。
太子は、「三つの願いがあります。」と言って
「年老いないこと
病気にならないこと
死なないこと」
と言いますが、そんな無茶な!ですよね。
誰だって、年老いないで、病気知らずで、不老不死の身になりたいけれど、肉体を持っている限り無理ですよね。
アンチエイジングの化粧品やサプリ、健康法の業界が年々事業規模を大きくしています。
古来、人の願いを五つに絞ると
1)いつも三月花の頃
2)おまえ十八、ワシャ二十歳
3)死なぬ子三人、みな孝行
4)使って減らぬ、金百万両
5)死んでも命のあるように
なかでも死は、本当に怖い。
死後どうなるのかわからないから怖い!
私たちの不安の根元は死後どうなるかわからない「後生暗い心」にあるとお釈迦様は言われています。
後生が暗いから今が暗いと言われています。
このあたりの話は後日、ゆっくりしていきますね。
さて、浄飯王も太子の願いを聞いてあきれかえって立ち去られました。
次回はこの続き、35歳でさとりを開かれるまでをお話しますね(^_-)-☆
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私もこれで仏教を学び始めました(^_-)-☆
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2022年11月24日
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