今日は『人新世の「資本論」』著者 斎藤幸平さんに聞く資本主義と気候変動そしてパンデミック
〜新型コロナと気候変動、その構図は驚くほど似ている〜
をZoom参加で拝聴しました。
持続可能な社会のために何をしていますか?
国際的にはSDGsを進めて、
どの企業もSDGsと声高に、
企業アピール、ブランド化しているけれど、
SDGsは意味がないどころか「有害」な
大衆のアヘンになっていない?
なぜならば、その多くは目先のエコで持続可能な社会の構想が欠けている。
SDGsとのお題目で満足してしたつもりになり、
本当に必要なアクションを起こさなくされてしまっている。
思考の停滞を起こしてしまうアヘンなのだ。
エコバッグ、省エネ製品を買う・・・いろいろあるけど、それで大丈夫?
と、考えてみよう。
緑の経済は、経済成長戦略に組み込まれ、新技術が期待され、
電気自動車、急速充電器、再エネ、IoT・・・
大型財政出動や公共投資で安定した高賃金雇用、
そして景気が刺激され需要が増えるという緑の資本主義。
私たちは根本問題を解決しないといけないのだ。
根本問題とは、利益を犠牲にしないと踏み込めない
大量生産・大量消費・大量廃棄の問題とそれに派生する人権問題、格差の問題。
GDPを追い求める限りマテリアルフットプリントも上がり続け、ついには破滅を迎える。
それが気候危機である。
コロナのパンデミックとよく似ているが、問題はもっと長期に影響を及ぼす。
注目すべきは世界人口の
上位1%の人々が全世界の15%のCO2を排出していて、
上位10%の人々が全世界の52%のCO2を排出している。
下位50%の人々は7%のCO2を出しているだけだ。
これには驚いた!
また働き方を見ると、
コロナでもわかったことだけどエッシェンシャルワークの人がいないと社会は回らないのに、この人たちは重労働、低賃金なのだ。
ブルシット・ジョブ(意味のない仕事)にお金が流れる仕組みになっている。
電通やパソナの給付金事業の中抜きがいい例だ。
これを解決する方法が
コモンを増やすこと。
コモンは自分たちで決めて、そのシステムを作ること。
地場産の有機野菜給食にするとか地域で再エネ事業を起こすとかいろいろ考えられる。
政治には期待できないのは自分たちの責任。
まずは足元からコモンを作っていこう。
そんな内容のお話でした。
いたく同感しました。
2021年09月23日
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