2020年07月06日

熊本・鹿児島の豪雨被害の原因

4日未明から昼前にかけて、熊本県を中心に記録的な大雨をもたらし、現在も断続的に降り続けています。

お亡くなりになられた方々のご冥福をお祈りいたします。
そのご家族の方々にお悔やみ申し上げます。
被害にあわれた方々にお見舞い申し上げます。


この豪雨は、地球温暖化とインド洋熱帯海域のダイポールモード現象※が重なり、海水温の上昇や大気中に含まれる水蒸気量の増加によって積乱雲が帯状に固まる「線状降水帯」の発生が原因とみられます。
近年は発生しやすくなって、雨の勢いも激しくなっています。

線状降水帯は、2012年の九州北部豪雨、2015年の関東・東北豪雨、2017年の九州豪雨などを引き起こし、短時間に膨大な降水量で甚大な被害をもたらしました。

地球温暖化の規模を考えると、今年も局地的な集中豪雨と猛暑に注意が必要だろうと思います。

このような災害を防ぐためには、地球温暖化対策を早く進めることに尽きます。

古い石炭火力発電を90%減らして効率の良い石炭火力は新設すると先日発表がありましたが、いくら効率の良い石炭火力であっても天然ガスより効率がずっと悪いのです。経営的に石炭の値段が安いからというだけのことです。こんな甘い考えで地球温暖化対策していますなんてもってのほかです。

もっと真剣に考え、行動してください。



※ダイポールモード現象は、インド洋熱帯海域の寒暖差が大きくなる現象で、昨年は正のダイポールモード現象で、インド洋熱帯域の東部(インドネシア側)の海水面温度が低くなり、西部(アフリカ側)の海水面温度が高くなりました。東側では乾燥して少雨、西側では多雨となるなど、異常気象をもたらしました。2019年秋のオーストラリア森林火災や2020年冬の記録的な暖冬を引き起こし、アフリカではバッタが大量発生したことで、一躍その名を知られるようになりました。
https://www.data.jma.go.jp/gmd/kaiyou/data/db/climate/iod/iod_data.html
posted by m_ochiai at 01:18| Comment(0) | 環境 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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