熊本地震の影響は、海にも及んでいたとFNNのニュース
http://www.fnn-news.com/news/headlines/articles/CONN00323672.html
熊本地震が引き起こした大規模な土砂崩れにより、大量の土砂が川に流れ込み、およそ40km先の有明海の干潟を埋め尽くしている。
通常、干潟の表層から2〜3cmのところに生息し、水管を伸ばして呼吸をしているアサリは、10cmも土が堆積してしまうと、呼吸ができずに死んでしまう。
熊本県水産振興課・山下武志主幹は、「泥がたまっているところは、アサリが死んでいると確認している。現状が悪くならないよう、どうにか改善策に取り組めれば...」
熊本県沖、有明海のアサリ漁師は、「2016年の出荷は絶望的」と嘆く。
2014年には、217トンの漁獲量があった熊本のアサリ。
今後、品不足による値上がりなど、市場への影響が懸念される。
との報道。
しかし、その報道されたアサリを見ると紋様が輸入アサリ。
もしかして、外来種に置き換わっているのかしら。
以前のニュースで、九州・有明海に生息するアサリの一部が、中国から持ち込まれた近縁の外来種と交雑し、両方の遺伝子を備えた雑種になった恐れのあることが、東京海洋大チームの調査で判明している。食べても健康に問題なく、味の違いもないが、外来の遺伝子を持つ生物が広がれば、海の生態系に予測のできない悪影響が出かねない。というのがあった。
ww.sankei.com/west/news/150907/wst1509070028-n1.htmlより
左から国内種、有明海で採取された雑種、中国種のアサリ。雑種は貝殻の溝の本数や、横から見た厚さが、国内種と中国種の中間の特徴を持つ。模様の違いは個体差(北田修一東京海洋大教授提供)
フェースブックでこのことを記事にすると==========
熱心に水産業の衰退を懸念し、研究、応援されている山本茂雄さんから
粒度の細かい土砂が堆積する理由に、「潮の流れが遅くなった」ことがあげられ、諫早湾の閉め切りが影響していることは明らか。今回の地震に罪をなすりつけるのは間違ってるし、問題の解決にはつながらないのではないかと心配しています。
かつて、アサリの缶詰工場があった荒尾市も、現在は漁獲ゼロ。砂干潟が泥干潟に。もちろん、地震の前の話。諫早湾の閉め切りで潮の流れが遅くなっていることは確か。激甚災害復旧目的で開門して欲しい。
私の返信
先を見通せない人間の傲慢さでもって、自然に手を入れ人間にとって思いもよらない結果が待っていたということですね。
諫早湾だけではなく、各地の河口堰やダムなど人間の無知から自然の恵みを遠ざけた地域は全国にいろいろありますね。
もう少し、私たちと自然について謙虚に考えたいものです。
山本さん
海に囲まれた島国日本が、ワカメの75%、ヒジキの90%を輸入に頼っていること、ほとんどの国民が知らない。威勢の良い国防論より、国を守ることの本質について、真剣に議論する機会つくらないと。中国が本気で北朝鮮への制裁を開始した途端に、アサリやハマグリの流通が滞るアリサマ。
私の返信
知らなかったΣ(゚д゚lll)
自分は利尻こんぶや長崎や祝島のひじきを買っていたので、当たり前に国産は100%と思っていました。
水産業が儲からないからでしょうか?
なんとかしないと・・・
山本さん
水産技術の移転の仕組みがひどい。都道府県の水産試験場職員が、途上国に赴いてタダで教えちゃう。国内の漁業水産業が廃業に追い込まれる中、中古の漁船、漁具や生産加工設備も技術移転他途上国へ。国家的損失は、家電メーカーの比ではありません。
私の返信
知りませんでした。
途上国に水産技術を教えに行くのはいいとしても、国内をおろそかにしているのはいただけませんね。
というよりは海外で安い労働力を利用して、大量生産をして儲けようとする日本企業の構図ですか。
自分の足を食べているタコのような、気が付いたら八本とも食べ尽くしていたという状況ですね。
なんとかしないと・・・
以上転載=========
環境破壊がどんどん進んでいることがアサリの生態でもわかりました。
それが、日本の水産業に危機的な状況をもたらしていること。
漁師さんが森の植林作業をされるニュースが時々ありますが、すべてがつながっていることが理解できればなるほどと合点します。
身近な食料の確保という観点からも、日本の食料自給率をもう一度見直し、問題点を洗い出し、共有し、解決に向けて、動き出したいですね。
説楽ダムの問題など頑張っておられる山本さんたちに敬意を評したいと思います。
2016年05月05日
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