「おうちでご馳走

潟Cサミから講師をお招きして
牛についてのお話と
ローストビーフのつくり方説明を受けて
ローストビーフとフライパンで茶碗蒸しの調理実習。
出来上がったものを美味しくいただきました。

このような研修会に参加すると、やっぱり環境問題と絡めて考えてみたいですね。
ということで長々と書きます。
私は玄米菜食主義ではありませんので、肉も頂きます。
但し、買うときには、飼育方法に注意を傾けます。
グリーンコープの肉は、
国産・産直と飼料にこだわっています。
http://www.greencoop.or.jp/syohin/meat.html
NONGMO(遺伝子組み換えでない)のとうもろこしや菜種、国産飼料米、牧草など飼料管理
配合飼料に薬を添加しない
すべての化学物質を入れないものを飼料として使っています。
何よりも、牛を慈しみながら育てている生産者の顔が見えるのが安心の材料です。
一方、US牛は日本や欧州で認められていない6種類の成長ホルモン剤の使用が認められており、
通常ホルスタインで22月齢で800kgになるところ、17月齢で800kgで出荷しているとのことです。
これは全く、自然を無視した経済動物ですね。。
その結果、USビーフをたくさん食べるとガンになる危険性も指摘されています。
「アメリカでは、牛を短期間で肥育させる成長促進剤として、ホルモン剤の投与が行われている。アメリカ産の牛肉には、女性ホルモンの一種であるエストロゲンが国産牛肉と比較して、約600倍残留している。なお、ホルモン剤の使用は、日本やヨーロッパでは禁止されている。
エストロゲンは女性の成長に必要なホルモンであるが、外部から摂取することは、がんの発症に関与していると考えられている。牛肉消費量の増加とともに、ホルモン依存性がんの患者数が約5倍に増加していることから、アメリカ産牛肉ががんの原因であると示唆されている。」(ウィキペディアより)
命を頂くが、命を奪われる原因になる儲け主義の生産には注意が必要です。
こんな牛肉がTPPで安く入ってくることになると医療費が膨れ上がって、大変ですよ。
その点オージービーフは牧草を食べて育てているのでこのような心配はありませんが、
肉質が硬いそうです。
霜降り肉が美味しいというのは日本だけのようですが・・・
国産牛の中で、黒毛和種、褐色和種、無角和種、日本短角種とこれらどうしの交雑したものが和牛と呼ばれるものでお値段も高いですね。
牛乳は白黒のブチのホルスタインのメスのお乳ですが、オスは肉牛となります。
オスの和牛とメスのホルスタインをかけあわせたのがF1交雑種でこれも国産牛です。
大まかに分けると以上の3種がいずれも、日本国内で飼育されたものが国産牛となり、
和牛と交雑種は品種が表示されます。
和牛種であっても、海外で育てられ輸入したのもであれば、輸入牛となります。
また、1kgの肉を育てるために飼料は何kgいるのかその量をとうもろこしに換算すると
鶏肉は4kg、豚肉は7kg、牛肉は11kg必要です。
http://www.s-yamaga.jp/kankyo/kankyo-shokuryo-2.htmより
一般的な成人男性(身長170cm)がこの1kgの牛肉を食べるとすると、
約1.4人の一日に必要なカロリーをまかなえます。
一方、このコーンをそのまま製粉して食糧にすると、
約27人分の一日に必要なカロリーをまかなうことができます。
世界で飼育されている牛肉用の穀物を30%食糧にまわせば、5億人の餓えを解消できる計算になります。
http://www.jst.go.jp/csc/virtual/being/seibutsujikan/003/3-3in.htmlより
ただタンパク質や必須アミノ酸は穀物だけでは充分補うことはできませんが、
食料自給率が40%を切る日本で
また牧畜に使う土地の問題や水資源の問題を考えると
肉類をたっぷり摂るというのには抵抗感があります。
次に、人間の歯は
32本のうち
20本(20/32=62.5%)が米などの穀物をすり潰す臼歯、
8本(8/32=25%)がウサギのように野菜や果物を食べる門歯、
4本(4/32=12.5%)が肉や魚を食べる犬歯
というような割合で配列されています。
当然自然の理に沿って食べるものを選択するのが理想的ですね。
肉からいろいろなことに飛びましたが、最後はローストビーフのつくり方
お肉は常温に戻して、塩コショウし、
充分熱したフライパンに油を大さじ1〜2入れて、
肉の表面をこんがり焼きます。
130°Cに余熱したオーブンに入れて15分焼きます。
焼きあがって中間温度が50°Cになったらアルミホイルでくるんで保温します。
さめたら薄く切り分けてお皿に盛ります。
とっても簡単にできます。
ポイントは、
お肉を常温にすることですね。
漫画「美味しんぼ」にステーキの焼き方が載っていましたが、
肉を冷蔵庫から出して。約1時間、常温にしてから、
はじめは強火で肉の表裏を焼き、
一度コンロから外して、濡れ布巾の上にフライパンをおき、
次に弱火でフライパンにふたをしてもう一度軽く焼きます。
焼きすぎないよう、レアで食べていましたね。
使用する油は牛脂がよいようです。
まとめとして、やはり肉はハレの日の食べ物。
飼育の仕方が自然であるかトレイサビリティを参考にして、
美味しく頂いてください。