NHKのBSプレミアムの「ヒューマニエンㇲ」という番組が好きで、よく見ています。
先週は怒りについての内容でした。
動物にも怒りはありますが、人間の怒りと少し違うようです。
例えばチンパンジーやゴリラは群れの仲間同士けんかしても後はハグして和解するようです。
人間は、1万2千年前に農耕、牧畜で定住し縄張りを広げるようになってから、仲間と結束して共感力で自分たち以外の人たちに対する怒りが強くなったようです。
怒りは社会改革をもたらし、戦争では大量殺戮を行うようになりました。
結局のところ自分は正しいと思い込み、思い通りにならないことを怒り、時には言葉や力の暴力で解決しようというものです。
しかし、それは解決にはならず、もっとひどい状態に持っていくことも多々あります。
怒りをコントロールする方法は、
1.怒りは、左頭部が活性化するので反対に、左手をにぎにぎする
2.寝転ぶ(多分、心を開いて忘れる動作かな)
3.どうして怒っているのか具体的に紙の書き出し、ぐしゃぐしゃと丸めてごみ箱のポイッと捨てる
と、俯瞰して状況や感情を客観的に見るのが有効なようです。
仏教の3大煩悩は、貪欲(とんよく)、瞋恚(しんに)、愚痴(ぐち)ですが、瞋恚は怒りのことです。
瞋恚は仏教の根幹「因果の道理」が分かれば、懺悔と感謝、努力に変わります。
怒りの原因は私であり、「私が悪かった」と思えば、心がすっきり楽になります。
懺悔の深さで悪因を作る間隔が長くなってきます。
蒔かぬ種ははえぬ。「自因自果」が100%なのに、うぬぼれの強い人間は、自分を否定することができません。
法鏡に心を映し、光に向かって、努力と懺悔、自分を見せていただいたことに感謝をしていきたいと思います。